バウンスシャッセ(リッチダンサーの11) 第9戦


キャロットクラブ出資愛馬第20号は、母馬と厩舎の魅力で選んだ馬。

母リッチダンサーは産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており、 日本でもホーカーテンペストが芝のマイルで4勝を挙げオープン入り。続く愛馬のフロアクラフトもオープン特別で2着、オークス GTで5着と力を見せる。

ホーカーテンペストはデビュー前にその素晴らしい馬体が話題になった馬で、馬体にこだわる私としては安価だし飛びつきたい母の産駒。日本でも産駒は能力を見せ、やはり母リッチダンサーの仔出しは相当良いと考える。安価で2、3勝馬を目指す私がリッチダンサーの仔を買うのは必然。

今回は関東馬だが、藤沢和雄厩舎となれば別格。アフロディーテでも満足させていただいたし、なんと言っても師の大ファン。この金額で藤沢和雄厩舎というものお得感満載。ましてや馬も素晴らしい。よく約68パーセント程度の抽選を勝ち抜いたものだ。


デビュー前の追い切りはコース全体の5番時計を計時するなど、2歳新馬としては破格の動き。そしてレースもスタート直後にコーナーという外枠不利なコースで大外枠になるも完勝!!見事デビュー戦を飾る。

そこから重賞に連続挑戦するも馬場が悪すぎたり、距離が短く忙しかったりと出番なしの大敗。

しかし、4戦目となる寒竹賞では猛時計で圧勝!!競馬ブックのスピード指数は90.8!!阪神JF GT2着のハープスターが91.9なので重賞ウィナークラス。

そしてついにフラワーカップ GVに優勝して重賞ウィナーに。これで多くの賞金が獲得でき、クラシックすべてに出走可能になった。

桜花賞は距離が短すぎることからパスし、実績断然の中山で行われる牡馬クラシック第1戦の皐月賞へ出走。さすがに牡馬の壁は厚く11着。それでも内容的に悪くなかった。勝ち馬から0.7秒差で競馬ブックのスピード指数でも89.1と優勝したフラワーカップの88.0を上回る。単に相手が強かっただけ。

そして続く本番のオークスでは3番人気を背負い堂々の3着!!クラシックで馬券圏内に入り、もうこの世代の牝馬では最上位の能力を見せた。勝ったヌーヴォレコルトとは僅かに半馬身差、あのハープスターとはクビ差。


その後、ハンデも軽くなることから古馬との函館記念に臨むが、ここでははっきりと力負けの16着とシンガリ負け。やはり3歳牝馬路線に進んで欲しい。

前走後7月22日にノーザンファーム早来へ放牧に出ましたが、 8月13日に函館競馬場へ入場、8月22日辺りに美浦トレセンへ移動しました。


9月13日 新潟11R 秋華賞トライアル 紫苑ステークス 3歳オープン 芝2000m 混合 牝馬限定に出走!!

フルゲート18頭のところに特別登録数は23頭。水曜日の想定段階では21頭。結局18頭で確定。

鞍上はもちろん主戦の北村宏司騎手。

そこから秋の大一番秋華賞GTを目指す。前走は古馬、しかも牡馬との一戦で多少の言い訳もできるが、今回は同世代の牝馬限定戦。悪くても存在感は見せて欲しい。

12着/2番人気。

直前の大雨でリッチダンサー姉妹の大の苦手の不良馬場に。

ただ、それにしてもこれだけ負けるとは・・・。


レース回顧と時計の分析、レース後の北村宏司騎手と藤沢和雄調教師のコメントを掲載。

(2014年10月24日完結)

2014年7月30日立ち上げ

●前走後、7月22日にノーザンファーム早来へ放牧に出ました

 以下は7月24日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。

22日にNF早来へ放牧に出ました。「先週はフケが来てしまって思うような競馬をすることができませんでした。大変申し訳ございません。ただ、力負けではないですし、コンディション面に問題があって負けたものではないですから力が及ばなかったというわけではないはずです。仕切り直すためにもいったん放牧に出すことになり、今回は北海道の牧場へ放牧に出させていただいています。今後については馬の状態を見つつになると思いますが、何とか巻き返していけるようにしたいです」(津曲助手)「先週の競馬は残念なものになってしまいましたが、昨年もフケの症状が出て走れなかったですし、致し方ありませんね。まともなら良いところに来ていたかもしれませんし、力負けした結果というわけではないでしょうから、切り替えていけるようにしたいですね。蹄を少し整えることはしましたが問題になるレベルではもちろんありませんし、筋肉もいくらか背腰に張りがあるかなというくらいでダメージが大きくあるという状態にはなさそうに思います。緩さがあってまだまだこれからと思える馬ですし、先を見据えながら取り組んでいければ理想的ですね」(早来担当者)

 ということで、オークスで勝ち馬から僅差の3着で前走の函館記念でも3番人気と支持された我らが愛馬バウンスシャッセですが、古馬の壁は厚く大敗しました。そしてレース後の7月22日にノーザンファーム早来へ放牧に出ました。

 コースの得意苦手はあると思いますが、やはり3歳牝馬路線を歩ませて欲しいですね。現段階では次走予定は未定です。

これ以降は2014年8月15日に作成

●8月13日に函館競馬場へ入場しました

 以下は8月13日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。

13日に函館競馬場へ帰厩しました。「前走はフケの症状からかいいパフォーマンスを発揮することはできませんでしたが、力負けでなかったことは確かなので秋に向けて改めて仕切り直していきたいと思います。先生と牧場とで連絡を取って順調ならば秋華賞路線を目指していく方向で調整をしてもらい、本日いったん函館競馬場へ入厩しました。まずは函館でじっくり動かしていってからタイミングを見て美浦へ連れて帰ってくる予定にしています。それから本格的な調教を開始していくことになるでしょう」(大江原助手)

 ということで、前走後7月22日にノーザンファーム早来へ放牧に出されていた我らが愛馬バウンスシャッセですが、8月13日に函館競馬場へ入場しました。

 どうせ美浦に連れて帰るなら、早来から直接美浦に連れてくれば良いとだれもが思うところですが、現地にいるスタッフの都合などでしょうね。

 1度は古馬王道路線(天皇賞秋など)も視野に入れられていたバウンスシャッセですが、前走の函館記念ではやはり古馬との壁は厚く、現状では歯が立たないことを露呈しましたから、3歳牝馬らしく、3歳牝馬限定の秋華賞に向かってくれるのが一番ですね。ようやく、そういう言葉が陣営からも出てきて嬉しいです。

●次走は9月13日 新潟11R 紫苑ステークスを予定

 8月13日のデイリー馬三郎の記事によりますと、バウンスシャッセの次走は9月13日 新潟11R 秋華賞トライアル 紫苑ステークス 3歳オープン 芝2000m 牝馬限定を予定ということです。

 関西在住の私としてはちょうど休日ですしローズステークスなんて思ってしまいますが、今年の紫苑ステークスは左回りの新潟ですし、オークス3着の実績からも合うはずですから輸送も少ないですし、そちらの方が無難ですね。

 3歳牝馬戦線ではトップクラスの馬ですし、ここはしっかりと勝ち負けをして本番に有力馬の1頭として出走したいですね。ここで大敗してしまうと不安になりますね。

これ以降は2014年8月28日に作成

●8月22日辺りに美浦トレセンへ移動しました

 以下は8月27日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。

先週末に美浦トレセンへ移動しました。27日は美浦坂路でキャンター調整を行いました。「前走後はノーザンファームで様子を見てもらっていましたが、獣医さんに聞いてもやはり発情が来ていたということでした。天栄ではそういうようなことはなかったみたいなんだけれど、気候なのか時期なのか、そうなりがちなんだろうな。だから、可能性をゼロにするとは言い切れないけれど、夏の過ごし方はちょっと考えないとなと思うところでもあります。牧場での調整は短期間でしたが、その後いったん涼しい函館に入れさせてもらってじっくり現地で調整をしてから先週末にこちらへ移させていただきました。今日は比較的過ごしやすいですがまずはこちらの環境に慣らすことも大事ですし、普通キャンターをじっくり重ねているところですよ。これからピッチを上げていきますが、コンディションは悪くないですし、問題なくレースへ向かえるでしょう。男馬とやるのはとりあえず置いといて牝馬路線でいきましょう」(藤沢和師)9月13日の新潟競馬(紫苑S・牝馬限定・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。

 ということで、我らが愛馬バウンスシャッセは8月22日辺りに美浦トレセンへ移動しました。そして次走の紫苑Sの鞍上が主戦の北村宏司騎手であることが正式に発表になりました。また、牝馬路線を歩むことも表明されました。ということは、紫苑Sの次は待望の秋華賞ですね。

 それにしてもオークスで僅差だったハープスターは札幌記念でゴールドシップなどの歴戦の古馬を撃破して優勝。こちらは函館記念16着と随分と差をつけられてしまいました(T_T)。秋華賞は鬼の居ぬ間に戴冠しちゃいたいですね。

これ以降は2014年10月24日に作成

●気になる特別登録表(9月13日 新潟11R 紫苑ステークス 3歳オープン)

特別登録表 9月13日 新潟11R 紫苑ステークス 3歳オープン 芝2000m 混合 牝馬限定

第1回登録完了馬 全23頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
イデアオブクィーン 54.0
ヴァンデミエール 柴田未崎 54.0
ウエスタンメルシー 蛯名正義 54.0
カウニスクッカ 田辺裕信 54.0
ショウナンパンドラ 岩田康誠 54.0
ツクバアスナロ 54.0
デルフィーノ 横山典弘 54.0
デルマサリーチャン 54.0
バウンスシャッセ 北村宏司 54.0
ハピネスダンサー 藤岡康太 54.0
ブライティアスター 柴田善臣 54.0
フライングスキップ 大野拓弥 54.0
プレミアムステイタス 54.0
ヘイジームーン 三浦皇成 54.0
ベストセラーアスク 吉田隼人 54.0
ホワイトマニキュア 木幡初也 54.0
マイネオーラム 松岡正海 54.0
マイネグレヴィル 柴田大知 54.0
マローブルー 戸崎圭太 54.0
ラインハーディー 的場勇人 54.0
リーサルウェポン 吉田豊 54.0
レッドラヴィータ エスポジート 54.0
レーヴデトワール 川田将雅 54.0

フルゲート18頭のところに23頭が特別登録されています。バウンスシャッセは賞金がありますから、出走は確実です。

デイリー馬三郎 みどころ

直近10年で34頭が参戦してB着以内がゼロ。秋華賞(10月19日・京都、芝2000m)のトライアルだが、本番で結果を出した馬は見当たらない。勝ち馬の大半が条件戦からのステップ。使われている馬の方が分が良く、間隔があきながらも勝利を手にしたのは桜花賞1頭、関東オークスが2頭と重賞に参戦した組だった。
 
 古馬と初対戦が重賞。自身の体調面もひと息だったのかもしれない。函館記念でO着と大敗を喫したが、オークスB着馬バウンスシャッセの地力は間違いなく上位。トップクラスのいないメンバー構成ならなおさらだ。広い新潟の馬場でGTへ再び勢いをつける。

 ショウナンパンドラは久々の前走を2馬身半差で圧勝。プラス8キロの馬体重が示すように成長を感じさせる強い内容だった。伯父ステイゴールドの良血馬で、フラワーCでは1番人気に推されたほどの素質馬。連勝も。
 
 レーヴデトワールは桜花賞でD着。その後は紅一点の白百合SでD着、古馬初対戦となった小豆島特別はC着だった。鋭気を養って迎える復帰戦。重賞覇者が兄姉に並ぶ良血馬の走りに注目したい。
 
 マローブルーはフラワーCとフローラSでともにC着。ディープ産駒らしい決め手があり、左回りが合う。祖母がドバイWCを勝ったムーンバラッドの全妹。2月デビューで成長が見込める一頭だ。

 マイネグレヴィルは先行力が持ち味。荒れ馬場のフラワーCでは2番手からA着同着に踏ん張った。中山の方が良さそうだが、新潟とはいえ、連続開催で極端な時計勝負にならなければ好戦できる。
 
 ヘイジームーンはスイートピーSのB着馬。大舞台には進めなかったが、大崩れのないレースぶりで素質の一端は見せていた。休み明けでいくらか力みが見られた前走を使った上積みも見込める。
 
 アネモネSを逃げ切ったペイシャフェリスはGTではさすがに厳しかったが、マイペースなら二枚腰を発揮する。デビュー戦がバウンスシャッセのA着。長い直線でどこまで踏ん張れるかが鍵に。

●気になる出馬想定表(9月13日 新潟11R 紫苑ステークス 3歳オープン)

出馬想定表 9月13日 新潟11R 紫苑ステークス 3歳オープン 芝2000m 混合 牝馬限定 全21頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
イデアオブクィーン 江田照男 54.0
ウエスタンメルシー 蛯名正義 54.0
カウニスクッカ 田辺裕信 54.0
ショウナンパンドラ 岩田康誠 54.0
デルフィーノ 横山典弘 54.0
デルマサリーチャン 柴山雄一 54.0
バウンスシャッセ 北村宏司 54.0
ハピネスダンサー 藤岡康太 54.0
ブライティアスター 柴田善臣 54.0
フライングスキップ 大野拓弥 54.0
プレミアムステイタス 54.0
ヘイジームーン 三浦皇成 54.0
ベストセラーアスク 吉田隼人 54.0
ホワイトマニキュア 木幡初也 54.0
マイネオーラム 松岡正海 54.0
マイネグレヴィル 柴田大知 54.0
マローブルー 戸崎圭太 54.0
ラインハーディー 的場勇人 54.0
リーサルウェポン 吉田豊 54.0
レッドラヴィータ エスポジート 54.0
レーヴデトワール 川田将雅 54.0

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

特別登録段階から2頭減ってフルゲート18頭のところに現在21頭が出馬想定されています。

●追い切り情報(10月24日更新)

前走前 7月17日  函館芝 良馬場 馬なり余力

北村宏司
4F 57.4
3F 41.8
1F 13.7[2]
ラヴェルソナタ(古馬1000万下)馬なりの内を0.1秒追走同入



8月16日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 72.9
4F 58.2
3F 43.2
1F 15.0


8月20日 函館ウッドチップ 重馬場 馬なり余力

助手
5F 76.6
4F 60.6
3F 44.4
1F 14.8[3]


8月24日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.2
3F 45.1
2F 29.4
1F 14.7


8月26日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 66.2
3F 49.0
2F 31.4
1F 14.9


8月28日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.7
3F 45.6
2F 29.7
1F 15.2


8月29日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.8
3F 45.3
2F 29.0
1F 14.7


8月31日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
横山義行
4F 57.1
3F 42.1
2F 27.6
1F 14.0
カービングパス(2歳オープン)馬なりに同入


9月2日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 64.3
3F 47.0
2F 30.8
1F 15.1


9月3日 美浦南坂路 稍重馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 56.8
3F 41.5
2F 27.9
1F 14.7
カービングパス(2歳オープン)馬なりに0.1秒遅れ


9月5日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.2
3F 44.6
2F 29.0
1F 14.5


9月6日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.9
3F 45.0
2F 29.2
1F 14.7


9月7日 美浦南ウッドチップ 稍重馬場 馬なり余力

横山義行
4F 56.8
3F 41.3
1F 13.5
ロサギガンティア(3歳オープン)馬なりの内同入


9月9日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.3
3F 45.6
2F 29.4
1F 14.6


9月10日 美浦南坂路 良馬場 一杯に追う
1回
杉原誠人
4F 55.2
3F 39.3
2F 25.0
1F 12.5
ネオルミエール(2歳新馬)馬なりを0.4秒追走0.1秒遅れ
 8月16日、13日に函館競馬場に入場後最初の追い切り時計を計時しました。15−15強程度ですね。出走予定の1か月前に戻すというのは、好走している時のパターンです。

 8月20日、15−15で追い切られました。この後函館競馬場の閉場に伴い美浦へ移動される予定です。

 8月24日、22日辺りに美浦に移動し早速15−15で追い切られています。輸送による極端な疲労もなさそうですし良かったです。追い切りができるということは1つの元気であることのバロメータですからね。

 8月26日、美浦に移動してから調教ピッチが上がって来ましたね。前走はフケだと言っても負けすぎでしたし、今回は良い走りを見せて欲しいですね。

 8月28日、この日も15−15で追い切られました。そろそろハロン13秒程度で追い切られてもいいと思うのですが。

 8月29日、この日も15−15ですね。日曜日にでも速いところをするのでしょうか。てっきり今日速いところわすると思っていました。

 8月31日、ベテランの横山義行騎手に調整して貰いました。まだ14−14程度ですがとにかく本数乗られており、いろいろと調整されているのがわかります。前走が負けすぎましたから、今回は復活してくれと祈るような気持ちですね。

 9月2日、時計にならないハロン15秒での追い切りです。

 9月3日、終いを強めに追われましたが、逆に終いは時計を要しイマイチの内容でした。競馬ブックでは”馬体フックラ”と好印象、デイリー馬三郎でも”動き軽快B”と高評価です。私自身はそんなに良い動きとは思えないのですが。
 以下は9月3日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「この中間も入念に動かしてきています。目立つ時計は出していませんが、今の美浦の坂路は相当タフで時計を出そうと思ってもなかなか出ないくらいのコンディションにあります。何か不安があって手控えているわけでもなく、あくまでも目標は紫苑ではなくその先も見据えながらになりますから、適度な負荷をかけつつもオーバーワークにならないように気を付けながら調整をしているだけなのでご心配なさらないでください。こちらに帰ってきてフケの症状がぶり返したりしているわけでもありませんし、順調ですから、まずは来週いい状態でレースへ向かえるようにしていきたいと思います」(大江原助手)13日の新潟競馬(紫苑S・牝馬限定・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。
 ということで、プロの目から見て予定通りの良い状態のようです。私はつい前走の大敗を危惧して状態を心配してしまいますが、今回は大丈夫なんでしょうね。

 9月5日、15−15強で追い切られました。

 9月6日、終い3ハロン15−15ですね。出走に向けペースが上がって来ました。

 9月7日、横山義行騎手に併せ馬で調教をつけていただきました。同期のロサギガンティアと併せられしっかりと走る気を出させる調教を施されています。これらが功を奏して次はしっかりと走ってくれると良いのですが。

 9月9日、終い3ハロン15秒で追い切られています。最後の1週になって相当負荷を強めてきました。ただ、過去勝った時は、3週ほど前からこのペースでしたからねぇ。

 9月10日、デビュー前の2歳馬と併せられ、体重の軽いジョッキー騎乗にもかかわらず遅れを取りました。うーーーん、やはり走るのをやめちゃう症候群が出ているような気がしてなりません。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。本数は乗られていますが、動きがさっぱりです。以前は坂路で50秒3で走っていた馬。最終追い切りも55秒2ととても良い状態にあるとは思えません。大丈夫かなぁ〜。

●出馬確定表

出馬確定表 9月13日 新潟11R 紫苑ステークス 3歳オープン 芝2000m 混合 牝馬限定 全18頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ヴァンデミエール 柴田未崎 54.0  7/27 栗子5下 福島芝1800 15
ウエスタンメルシー 蛯名正義 54.0  8/16 ST10下 札幌芝1500 11 12
カウニスクッカ 田辺裕信 54.0  7/26 いわ10下 福島芝1800 11 16
ショウナンパンドラ 岩田康誠 54.0  8/16 糸魚5下 新潟芝2000
デルフィーノ 横山典弘 54.0  4/27 フロGU 東京芝2000 14
デルマサリーチャン 柴山雄一 54.0  3/29 ミモ5下 中山芝2000 12
バウンスシャッセ 北村宏司 54.0  7/20 函館GV 函館芝2000 16 11
ハピネスダンサー 藤岡康太 54.0  4/27 フロGU 東京芝2000 10
ブライティアスター 柴田善臣 54.0  7/13 織姫5下 福島芝2000 13
プレミアムステイタス 丸山元気 54.0  9/07 500万 新潟芝1800 15 12
ヘイジームーン 三浦皇成 54.0  8/16 弥彦10下 新潟芝1800
ホワイトマニキュア 木幡初也 54.0  8/31 500万 新潟芝2000 12
マイネオーラム 松岡正海 54.0  5/25 オーGT 東京芝2400
マイネグレヴィル 柴田大知 54.0  5/25 オーGT 東京芝2400 16
マローブルー 戸崎圭太 54.0  5/24 カー5下 東京芝1800
リーサルウェポン 吉田豊 54.0  4/27 500万 東京芝1400
レッドラヴィータ エスポジート 54.0  6/01 500万 京都芝1600
レーヴデトワール 川田将雅 54.0  6/22 小豆10下 阪神芝1600

表中 騎手の太字は乗り替わり

●新潟芝2000mコース解説

 スタート地点は向正面直線の右奥の2コーナーポケット。内回りの芝1400mと同じ地点。
 2000mでコーナーが2回のコースは、日本ではここだけ。新潟競馬場の目玉のコースの1つだ。最初の3コーナーまでの距離は948m。延々と長いバックストレッチなので、いきなりガツガツした先行争いにはならないが、ラップの数字は決して遅くない。馬場が軽いという理由もあるが、前半からスピードが出る。
 芝1800mと同じく、勝負は最後の直線に入ってから。どんなペースになっても差し、追い込みが有利。とにかく長く長くいい脚を使える馬を狙うのが鉄則。加速がついてからスピードを緩めないような走りが必要。そのため、前が詰まったり、減速してしまうような動きは禁物。
 走破時計は速いが、持ち時計の有無はあまり気にしないほうがいい。基本的には枠順は不問だが、内の馬場が荒れている時は、外目の枠を引きたい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 差し、追い込み
ポイント 末脚の持続力
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ダンスインザダーク
連対騎手ベスト 吉田豊、後藤浩輝、蛯名正義、柴田善臣、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬500万 2分00秒4 2分01秒0 2分01秒3
古馬1000万 1分59秒6 1分59秒4
古馬1600万 1分57秒9 1分58秒2
古馬オープン 1分58秒3 1分59秒7 1分58秒7

●騎手は北村宏司騎手 ほっさん評価「A−」

 今回もバウンスシャッセの鞍上は元藤沢和雄厩舎所属騎手で、いまや名門・藤沢和雄厩舎のステーブルジョッキーである北村宏司騎手です。

 前走の函館記念は16着とシンガリ負けでしたが、古馬、しかも牡馬相手にフケの症状も出て、大敗仕方なしと言えなくもありません。とはいえ、それでも負けすぎですが・・・汗。しかし、何か騎乗がまずかったということはなく、馬が走らなかっただけですし、鞍上がどうのと言うことではありません。今回は同世代の牝馬限定戦ですし、存在感を見せて欲しいですね。


 北村宏司騎手は昨年は101勝と大台に達し、名実共に日本のトップジョッキーです。しかし、GTや重賞で結果をなかなか残せていないという欠点はあります。特にGTは2006年のダンスインザムードでしか勝利がなく、大一番での強さが問われるところです。

 しかし、勝ち数が示しているように技術は相当で馬の力以上のものは引き出せないかも知れませんが、馬の能力は最大限引き出してくれると思いますし、期待しています。


 私ほっさん愛馬への騎乗は今回で11回目ですが、バウンスシャッセ以外の馬ですと特にマドリードシチーでの走りが印象的で、自厩舎の武士沢友治騎手ばかりを乗せる中野渡清一調教師が珍しく違うジョッキーを乗せてきた(武士沢友治騎手が福島遠征の為)その人が、この北村宏司騎手でした。
 それまでいいところがなかったマドリードシチーを7着と出走奨励金を貰える着まで頑張らせ、当時素晴らしい騎乗だったと感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。もちろん、その当時とは比べ物にならないほど技術も上達されています。

 また、当サイトの常連様の持ち馬ビンテージチャートやオッキオディガットを7番人気で勝ちあげるなど、頼もしい限り。当然その手腕に対する期待は大きく、非常に楽しみです。


 2014年10月22日現在、JRA通算1073勝。GT1勝、重賞24勝。勝率9.2パーセント、連対率18.2パーセントといずれもなかなかの数字である。

 昨年(2013年)は101勝、勝率11.2パーセント、連対率20.7パーセント、本年(2014年)ここまで92勝で全国騎手リーディングの堂々5位です。勝率11.3パーセント、連対率23.6パーセントはもはや一流の成績です。



 北村 宏司(きたむら ひろし)は1980年7月24日生まれの34歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属(フリー)の16年目の騎手である。デビューから永年藤沢和雄厩舎所属だったが、2011年1月1日付けでフリーになった。


 馬術の国体選手だった父親が、家で馬を飼っていたこともあり、幼少の頃から乗馬に親しんでいた。

 1999年に騎手デビュー。同期には二本柳壮、高田潤らがいる。初騎乗は同年3月6日、中京競馬第4競走のイブキアーンドランで、16頭立ての16着だった。初勝利は同年3月14日、中山競馬第2競走で、タイキコンコルドに騎乗してのものであった。その年は6月に左足を骨折し、それによる1ヶ月の休養があったものの37勝を挙げ、JRA賞(最多勝利新人騎手)を獲得した。

 デビュー翌年の2000年1月30日、東京競馬場での東京新聞杯を単勝7番人気のダイワカーリアンで制して重賞初勝利。その後もこの年から38勝→54勝→41勝→78勝→65勝→59勝と堅実に勝ち星を挙げ、関東リーディングの上位に名を連ねる。

 所属の藤沢和雄厩舎はGTによく管理馬を送り出すが、北村が騎乗していた馬がGT出走になると他のリーディング上位の騎手や外国人騎手に乗り替わりというパターンが多かった。しかし、岡部幸雄が2005年に引退して以降は実力のある馬の騎乗が回ってきている。また、藤沢も2006年からは「日本人騎手育成のためにオリビエ・ペリエ、ケント・デザーモなどの外国人騎手に依頼せずに(自身の厩舎に所属する騎手を中心とした)日本人騎手に依頼する」と宣言しているため、更に有力馬への騎乗機会が増えている。

 ダンスインザムードに騎乗した2005年の天皇賞(秋)では、それまで不振に陥っていた同馬を、前年に2着したときと同じような先行3番手という競馬を試みた結果、僅差の3着に粘らせ復活させた。さらに2006年のヴィクトリアマイルでは同馬を桜花賞以来2年ぶりの勝利に導き、自身初のGTタイトルを獲得。同時にヴィクトリアマイルの初代優勝騎手となった。(これが唯一のGT制覇)

 そのヴィクトリアマイルの8日後には、東西騎手対抗サッカー大会に参加。この場でも、東軍(Jスマイル)を勝利へと導き、MVPに選ばれるという活躍を見せた。

 2007年9月、通算500勝を達成。

 2008年、アメリカ合衆国へ遠征していた自厩舎のカジノドライヴのピーターパンステークスへ向けての調教を行うためのパートナーとして渡米し、5月7日の追い切り後に帰国した。その帰国直後の5月11日に京都競馬場で行われた第12競走でジェイケイボストンに騎乗し、最後の直線で前の馬と触れてつまずいたことにより落馬し、その後左前腕部骨折、左大腿部挫創と診断された。なおジェイケイボストンの落馬直後にはコンゴウダイオーと鞍上の武英智(北村と同期でもある)が接触し、後者も落馬するという大きな落馬事故となっている。そして療養中には普段できないことをしたいということからフランスへ競馬研修を行うなどした。傷が癒えて8月21日より調教に復帰し、9月13日より実戦復帰を果たし、復帰初日に勝利を挙げている。そして復帰2週目の9月21日には2頭落馬というアクシデントの中、セントライト記念をダイワワイルドボアで勝ち、2008年初重賞勝ちを記録した。

 2011年1月1日付けで、それまで所属していた藤沢厩舎を離れてフリーとなった。

 2014年3月1日、中山4Rをファンシーミューズで勝ちJRA通算1000勝を達成。


 「2011年の1月1日付けで藤沢和雄厩舎から離れてフリーになった。その後も藤沢厩舎で乗っていて、鹿戸雄一、大竹正博、国枝栄といった他のラインが切れずに2010年を上回るペースで勝っている。特に鹿戸厩舎では[4・11・2・21]の連対率.395と優秀な成績で、今後も注目すべきだ。古賀慎明厩舎で主戦をつとめているが、同厩舎は2011年の成績がひと息。ペースが合わないポジショニングをしたり、仕掛けどころがチグハグだったりで安心して見ていられないところがある。そのあたりで藤沢師も主戦を任し切れなかったのだろう。2011年の1番人気馬での成績は[11・8・4・15]の勝率.289、連対率.500。単勝6350円、2640円、3350円、2650円などの穴があり、単勝平均配当は998円、回収率は87パーセントと高めの数字になっている。コース別や芝・ダート別、距離別で目立った偏りは見られない。エージェントを担当する専門誌のベテラントラックマンの影響力が弱くなっている気もするが、フリーになったことで人脈が広がる可能性がある。2010年の5月に的場均厩舎の所属馬で単勝19390円の超大穴を出している。論理的で勉強家。コメントは的確でダメと思っている時はニュアンスで伝わってくる。感覚派ではなく、2度、3度騎乗して肌で覚えてからの方が狙いやすい。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (10戦1勝)

 2006年10月28日 マドリードシチー  3歳未勝利  東京芝2000m    7着/12番人気
 2008年 3月15日 ギムレットシチー  3歳未勝利  中山芝2000m   8着/4番人気
 2009年 8月 9日 シャンスイ      500万下  新潟ダ1200m    11着/11番人気
 2011年10月 8日 アフロディーテ   500万下  東京芝1600m     5着/4番人気
 2012年 1月28日 フランベルジェ   3歳500万下 東京ダ1600m   13着/13番人気
 2013年11月 2日 バウンスシャッセ アルテミスS 重賞 東京芝1600m 10着/10番人気
 2014年 3月21日 バウンスシャッセ フラワーカップGV 中山芝1800m  1着/3番人気
 2014年 4月20日 バウンスシャッセ 皐月賞 GT    中山芝2000m  11着/12番人気
 2014年 5月25日 バウンスシャッセ 優駿牝馬 GT   東京芝2400m  3着/3番人気
 2014年 7月20日 バウンスシャッセ 函館記念 GV  函館芝2000m   16着/3番人気
 

2014年5月25日 東京11R 優駿牝馬(オークス)GTで愛馬バウンスシャッセに騎乗する北村宏司騎手。(3番人気/3着)。


2014年4月20日 中山11R 皐月賞GTのパドックにて。ベテランなのに可愛いヒロシ。 

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ショウナンパンドラは春も度々、関東圏に遠征。崩れずに善戦していたが、どこかひ弱さを感じさせたのも事実。ひと夏越して数字こそ大きく変わらなかったが、精神面の成長は十分に感じられた。前走で同じコースを克服しているのは強み。今度は自信を持って権利取りに挑んで春の実績馬に挑戦状を突きつける。ヘイジームーンは前々走で◎に先着。素質は互角と思える。前走は久々だったし、初騎乗の鞍上で行きたがっていた。ひと叩きして乗り慣れた三浦騎手なら逆転も。バウンスシャッセはオークス3着の実績は断然も前走が負け過ぎ。中間の攻め過程も物足りなく今回は様子を見たい。マローブルーは◎○と前走で接戦。地力は互角だが、ぶっつけになった点でやや割り引いた。決め手は互角だろう。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
マイネグレヴィル
マイネオーラム
レーヴデトワール △△
ウエスタンメルシー
ショウナンパンドラ
マローブルー
ヘイジームーン △△ △△
デルフィーノ
バウンスシャッセ △△
カウニスクッカ
二重△は△△で処理
あとは無印




スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バウンスシャッセ 92 89 92 75
ショウナンパンドラ 87 82 79 81
ヘイジームーン 84 84 79 82
マイネグレヴィル 90 85 84 85
レーヴデトワール 91 91 82 80
マローブルー 86 83 86 79


デイリー馬三郎

本紙の見解

◎バウンスシャッセは函館記念でよもやのしんがり負け。重賞で古馬初対決とはいえ、全くらしさが見られなかっただけに、陣営の話すフケの影響が敗因の多大な部分を占めていたのもうなずける。その後は立て直しつつ調整され、態勢は申し分なし。オークスでヌーヴォレコルト、ハープスターと0秒1差の激戦を繰り広げた世代トップクラスの実力馬。本領を発揮すれば中心は当然。
 ○ショウナンパンドラは復帰戦で待望の2勝目。条件戦とはいえ、初の古馬相手に楽々と抜け出す圧勝で、直線が長い平たんコースはベストとの印象を強くした。今回も切れ味勝負となれば逆転も十分にありえる。カーネーションCで先着を果たしている▲も決め手は同等以上。資質を秘める×が続く。〈石堂〉」

◎ バウンスシャッセ
○ ショウナンパンドラ
▲ ヘイジームーン
× マローブルー
☆ レーヴデトワール

以下省略


バウンスシャッセは全13記者中 ◎(本命)印 3記者、〇(対抗) 4記者、▲(3番手評価) 4記者、×(4番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バウンスシャッセ(16着)

 「ちょっと敗因が分からないね。この時期の牝馬で難しいところが出てしまったのかな。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「この時季はあまり良くないのかも。去年(札幌2歳S=14着)もそうだった」(北村宏司騎手・デイリー馬三郎)

 「今日はフケの影響が大きかったと思います。道中はまずまずのポジションで進められましたが、ペースが上がってこれからというときに押していくと逆に下がってしまいました。どこかをケガしたわけではないですし、今日は能力云々ではありません。ここでいい競馬をして秋へ繋げていきたいという気持ちがあったので、とても残念です。申し訳ありませんでした」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「スタートもポンと決まったし、前半はいい感じだったんだけどな。しかし、同じバテるにしても如何せん早すぎる…。今から思うとちょっと大人し過ぎる感じがあったのかもしれません。去年の今時分もフケが来ていたし、そのことからも十分対策は打っていたのですが、ジョッキーから身体を触られるとイヤイヤする素振りが見られたと話があったことからもそれが一番の敗因かな…。いずれにしても応援に駆け付けていただいた会員さんも多くいるだろうし、申し訳ありません。能力だけ走っていないことは間違いないだろうし、しっかり調整し直して、巻き返したいと思います」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「馬体は良かったが、フットワークは柔らかみひと息。好位で積極的な立ち回りを見せたものの、いち早く手応えが怪しくなり、勝負どころでは完全に脱落。51キロとはいえ、3歳牝馬にはまだ荷が重かったか。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

バウンスシャッセ

 「前走はフケで敗因がはっきりとしている。競馬が上手で3歳牝馬同士なら。」(津曲助手・デイリー馬三郎)

 「函館記念はフケの影響があって、本来のパフォーマンスを発揮できずに終わってしまった。状態面での不安はないし、3歳牝馬同士での一戦なら、春の実績から勝ち負けになると思う。」(津曲助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

●パドック

 バウンスシャッセの馬体重は前走マイナス2キロの522キロ。雨を嫌がるようで無駄に頭を動かしていました。皐月賞やオークスの時のようなドッシリとした感じはなかったですね。

●レース 

 バウンスシャッセはやや出負けします。そこから前を目指すのですが、外枠が災いしてなかなか内には入れずに少しずつポジションが後ろになります。結局9番手辺りの外を追走します。

 直線に入るとノメるような場面があり、ほとんど加速せずに流れ込んだだけの12着といいところなく大敗します。降雨に不良馬場が大の苦手ということは過去の走りや姉の戦績から間違いないのですが、それにしてもこのメンバーで負けすぎでショックですね。

●時計の評価

 今回のバウンスシャッセの走破時計は2分05秒1不良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは重不良馬場で2分01秒0、勝ち馬の時計は2分03秒3でした。

 勝ち馬から1秒8も離され、同世代の牝馬同士の1戦ということを考えれば致命的な差です。もちろん敗因は馬場に尽きるでしょうが、それでももう少しはなんとかして欲しかったというのが正直なところです。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バウンスシャッセ(12着)

 「コンディションが悪かったとは思いません。スタートして滑ってしまい、ダッシュが決まらなかったんですが、外回りだったのでジンワリと運びました。射程圏に入れた時は伸びるかと思ったんですが伸び切れませんでした。今日は馬場が影響したのか、スイッチが切り替わらなかったのか分かりませんが、良馬場だったら違っていたと思います。」(北村宏司騎手・競馬ブック)


 「硬すぎる馬場よりは程よくソフトなもののほうが負担にはならないだろうと思うのですが、今日はあまりにも極端な雨で馬場コンディションが悪くなりました。スタートから脚を滑らせていましたし、お兄ちゃんとはタイプが違うのだと思います。ここまでの状態になるのなら硬いほうがまだいいのかもしれません。体調は良かったと思うのですが、稽古でもレースでもグッと来るところが物足りなくは感じていたので、できるだけ刺激も与えながら運ぶようにしたのですが…。馬場と気持ちによるところがあると思いますし、せめて走りやすい馬場になってくれれば気持ちも削がれにくくなるでしょうし、頑張ってくれるはずです」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「入念に乗り込んできましたし、具合は悪くなかったと思います。稽古の動き自体、悪いわけではないのでしょうが、いくらかしぶさというかグッと来るところが物足りない印象もあったので小さなチークピーシズも使ってみました。宏司によるとスタートからトモを滑らせてバランスを崩していたとのことだし、ホーカーとはちょっと違うのでしょうね。以前も不良馬場で走った時に苦しくなっていましたから、こういう馬場になったのはかわいそうでした。ただ、前走に続いて気持ちを出せないまま終わってしまっている印象で、上がってきてからの様子を見ても、フーフー言わずしっかりと走ってきたという感じでないのは気になります。自分で加減してしまって、全力で走ろうとしなくなるのはもちろんいいことではないでしょう。特に女の子ですから、そう考えると軽視はできないですね。秋のことを考えてのレースでしたが、すぐにこうしますとこの後のことばかり考えるのではなく、しっかりと馬を見ていって慎重に、柔軟に考えていかなければいけないのかもしれません。いい競馬をお見せできなくて申し訳ありません」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

バウンスシャッセ(12着)

 「ずっと外を回っていたにしても、スムーズな競馬はできていた。それだけに脚を使う場面がほとんどなかったのは物足りなかった。道悪が良くないのかもしれないが・・・。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.8万円。オープンで9着以下の減額はされませんから、そのままこの金額がいただけます。1口で1000円程度になると思われます。

●今後の展望

 2戦続けての大敗で、走るのをやめちゃう症候群が出てきた感もあり、それだと回復には相当な時間と労力を要するので心配です。一応、前走は古馬で牡馬相手にフケの症状、今回は降雨に不良馬場と敗因はありますが、それでもシンガリや12着というのは解せません。深刻な状況にならなければいいのですが。

●最後に

 私の愛馬はマデイラにしてもプリュムにしてもハルシュタットにしてもフランベルジェにしても直線で走るのを止めてしまい能力が出せません。この中で牡馬のマデイラはミルコ・デムーロという超一流の騎手が乗ってくれた時に、最後まで気を抜かさずに走らせてくださり、そのから復活しました。しかし、牝馬のメンタル面の回復は相当難しく、牝馬であるバウンスシャッセもメンタル面ならと思うと不安でしょうがありません。

 バウンスシャッセは体は牡馬のしかも古馬クラスですが、中身はまだまだ3歳の牝馬。函館記念で迫力のある古馬の牡馬と戦って怖さを覚えてしまったかも知れません。

 何にしても、次はバウンスの嫌なことがなるべく少ない状況で走らせてあげてどうなのかですね。それでも走るのを止めちゃうようだと厳しいでしょうね。

 とにかく次です。良い走りをしてくれるように祈ってます。頑張れバウンスシャッセ!!次はしっかり走ってくれ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年7月30日立ち上げ 8月15日、28日、29日、9月4日、10月24日加筆

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バウンスシャッセの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 7月20日 第8戦 第50回 函館記念 GV 函館芝2000m (16着/3番人気)

2014年 5月25日 第7戦 第75回 優駿牝馬(オークス) GT 東京芝2400m (3着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2014年 4月20日 第6戦 第74回 皐月賞 GT 中山芝2000m (11着/12番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2014年 3月21日 第5戦 第28回 フラワーカップ GV 中山芝1800m (1着/3番人気)

2014年 1月 6日 第4戦 寒竹賞 3歳500万下 中山芝2000m (1着/8番人気)

2013年11月 2日 第3戦 アルテミスステークス 重賞 東京芝1600m (10着/10番人気)

2013年 8月31日 第2戦 札幌2歳S GV 函館芝1800m (14着/5番人気)

2013年 8月 4日 デビュー戦 2歳新馬 函館芝1800m (1着1番人気